洋ゲーってだめゲーなのですか


この企画は、自分が「金伝心」様に相互リンクのお願いをした際の交換書簡の中からバージョンアップしたものです。このような文章を作成する機会を与えてくださった「金伝心」様に改めて感謝の意を表します。

それでは本論に


「洋ゲー」ってだめなんでしょうか。
ネットを見ていると洋ゲー=ダメゲーという主旨の発現をしばしば見かけます。

「洋ゲー」っていったいなんのことをいうのでしょうか。
よく自分は分からないので北米、西欧で作られたゲームのことであると推測しておきます。
自分はこのような醜い略称が嫌いなので以下「外国産ゲーム」と呼びます。

そもそも、自分がこのような文章を書くのは、外国産ゲーム=ダメゲームではないからです。
以下、外国産ゲームについて考えてみましょう。

自分はそもそもパソコンゲーマーでありました。
初めてゲームをやったのはNECのPC8801で、スペースインベーダーです。
コンシューマー機(任天堂のファミコン)が初めて我が家に導入されたのは中学2年生のとき、友人からドラゴンクエスト3のために借りたものです。
ましてやアーケードなんて大学以降ここ数年のことです。

三つ子の魂百までと申します。
自分にとってはやはりパソコンゲームというものが記憶から消えることはありません。
自分にとってのゲームの原風景はパソコンゲームなのです。

初期からのパソコンゲーマーであったということは、ゲームの歴史をずっと見てきたということです。
これはちょっといいすぎですが、少なくともファミコンから始まったような人たちよりは遙かに多くの歴史を見てきました。
そうやって歴史を振り返ると、アメリカ産のゲームというものがどういう地位を占めてきたか。
そのことがとてもよく分かります。

まず、ゲームの歴史はアクションものから始まりました。
(実はここに関しては確証がもてません、詳しい方がいらしたら是非教えてください。)

アクションものに満ちあふれていた中、異彩を放つ全く異なった種類のゲームがありました。
そのゲームはミステリーハウスという名前でした。
自らコマンドを入力する事によって、館の中を探索する事ができるというものでした。
幼い私にとって、これは衝撃的な体験でした。
周りの友人達がファミコンでマリオブラザーズをやっているなか、自分はこんなに素晴らしいゲームをやっているんだ、と誇りに思ったものでした。
ただこのゲーム、コマンドは英語で入力しなくてはいけませんでした。
アメリカ産のゲームだったからです。
(もちろん、当時のパソコンがアルファベットしか認識しないというような性能上の制約もありましたが)
とにもかくにもミステリーハウス、これが世界初のアドベンチャーゲームであったことは事実です。

ミステリーハウスと同じように、アメリカではもう一つの新しいジャンルのゲームが作られました。
それはシミュレーションです。
自分の記憶によれば、世界初のシミュレーションはスタートレックであったと思います。
あの今でも続いているSFドラマのシリーズですよね。
自分がエンタープライズ号の艦長となって、多くの惑星に植民したり、貿易を行ったりするというものです。
アメリカではこのゲームやりたさに自らパソコンを作った人が多くいたという話を聞きました。

このアドベンチャーとシミュレーションがアメリカにおいてパソコン初期に生まれたジャンルです。
アメリカにはなんてすごいゲームがあるのだろう、子供心にそう思いました。

次第に日本でもアメリカを模倣してアドベンチャーやシミュレーションが作られるようになりました。
親の購読していたOHーPC!という雑誌のゲーム広告を指をくわえて眺めていたものです。
(当時はゲーム誌等はありませんでした。まあ、コンシューマー誌はあったかもしれません)

この中で、自分の関心を引きつけたゲームの広告がありました。
「ザ・ブラックオニキス」というゲームでした。
青色の美しい迷路の中をさまよって、敵と戦うとかいうものでした。
お金を貯めて武器を買ったり、自分が戦うことで強くなったりするということが書いてあったと思います
もうみなさん推測がつきますね、これが日本で最初のRPGの誕生でした。
もちろん、自分はその年のお年玉でこのゲームを購入しました。(その結果は注1に)
かなり後になってから、この「ブラックオニキス」はアメリカの「ウイザードリー」というゲームを原型にしているということを知りました。

ここではその「ウイザードリー」についてです。
このゲームをご存じの方も多いでしょう。
FC、SFC、PCエンジン、PS、SS、GBとほとんどのコンシューマー機にも移植されましたから。
このウイザードリー、アメリカのマスキントッシュで発売されたものです。
このゲームをやりたいがために何百万円もかけてマスキントッシュを購入した日本人も少なからず存在しました。
世界初のロールプレイングゲームですね。
(違うかもしれませんが、重要度という点においては世界初といってもいいのではないかと思います)

当時のアメリカにはこのウイザードリーと双璧をなすもう一つの偉大なRPGがありました。
「ウルティマ」というゲームです。

日本のRPGは全てこの「ウイザードリー」と「ウルティマ」を目指して出発しました。
たとえばドラゴンクエスト、あのゲームは戦闘シーンがウイザードリー、探索時はウルティマという構成です。
エニックスの堀井雄司氏(すいません、漢字は分かりません)はマックのウイザードリーを遊び倒したと自ら語っていらっしゃいます。
もう自分にとって、アメリカはあこがれの国でした。
ウイザードリーとウルティマこれがやりたくてしょうがなかったものです。

自分がRPGにおいて最高のジャンルであると信じている風来のシレン型のランダムRPG、これも起源は彼の偉大な国、アメリカにあります。
「ローグ」というゲームです。
(これに関して自分は知らないので伝聞です。)

あともう一つ、自分が思いつく限りでの、アメリカ生まれのジャンルがあります。
「ドゥーム」ってみなさんご存じですか。
巨大な建造物の中、エイリアンと戦いつつ、脱出をはかるというものです。
敵の背後に回り込みチェーンソーでぶったぎる、敵の射程外からライフルで狙撃する、敵を攪乱して同士討ちを誘う、と極めて戦略性にあふれたアクションゲームです。
映像はポリゴンではなくスプライトですが、まさに空間の中を自由に駆け回っているという感覚が味わえるゲームでした。
現在の3Dアクションゲームはすべてこのドゥームをポリゴン化しただけであると、いえないこともありません。
奥行きのある空間の中を自由に駆け回ることができるという意味においては、世界初のものでしょう。

こう考えてみると現在のゲームのジャンルはそのほとんどがアメリカで生まれていると断言できます。
あまりこういうことは言いたくないのですが、事実ですから仕方ありません。
日本のゲームはほとんどがアメリカのもののパチものです。
もちろん、模倣だから悪いということはありません。
ただアメリカが小南のような態度をとっていたら、日本のゲームがこれほど隆盛をみることはなかったはずです。



日本で生まれたジャンルというものを少し考えてみます。

アクティブRPGとしては日本のハイドライドが世界初でしょう。
恋愛シュミレーション、これもたぶん日本産ではないでしょうか。
エロゲーというのはどうなのでしょうか。
これは何となく全世界で自発的に発生したものではないかという予感がします。

サウンドノベル、これは偉大なるチュンソフトですね。

あと2Dシューティング、これってどうなんでしょうか。
少なくとも縦スクロールシューティングはゼビウスですよね。
横はグラでしょう。
ボムやバランスは偉大なる東亜プランですよね。
たぶんこれは日本発生といって良いのではないでしょうか。

でもやっぱり、ジャンルの絶対数は少ないですよね。

アメリカ、なんと偉大な国なのでしょうか(ゲーム限定)。



外国産ゲームはだめなものであると断定している人々はこの歴史を知らないのですよね。
まあ、最近の移植ゲームはモータルコンバットとか、たまたま酷かったのかもしれません。
でも、酷いのだったら日本にも沢山ありますからね。

もしかしたら洋ゲーは糞って思っている人は、あまりに難しいからそう断定しているんでしょうか。
そうだとしたら嘆かわしいことです。
難しいものに立ち向かう、ここにゲームは意味があるのに。

まあ、えふえふとか、あんな目をつむっていても進むようなゲームしかできない人にとっては手がつけられない難度であることは間違いありません。
パソコンゲーマーであった自分にとってはそっちのほうが糞だと思えるのですが。
アメリカの人は「ジャップゲー=ファッキング」と思っているかもしれません。
まあこれは事実に反しますけど、そもそもアメリカで売れてる日本のゲームは良質のアクションですからね。


ドゥームは糞だ、という評価をネットでみたことがあります。
厳しすぎるのだそうです。
これを見て暗澹たる気分になりました。

そもそも自分にとってこのゲーム、一番難しかったのはメモリを確保する事でした。
640キロバイトしかないコンベンショナルメモリーをいかにやりくりするか。
そのためにMS−DOSの勉強から入りましたからね。
ゲームを起動させること自体に2週間ほどかかりました。
パソコンのモニターに「DOOM」という文字が浮かび上がったこと、これだけでうれしかったです。
ゲームではしょっちゅう殺されましたけど、とても楽しかったです。
(初めて3D酔いを体験したのはこのゲームでした。)

ぷれすて版ならCD入れるだけでゲームができるじゃ無いですか。
そんな恵まれた環境にありながらなにを贅沢いうんでしょう。

どうしてゲームで苦労しようとしないんですかね。
こんな人たちはきっとウィズの素晴らしさなんて分からないのでしょう。
未だにこれは自分の中で最高のRPGです。
あのゲームバランスは絶品なんですよね。


そりゃ、日本のゲームに比べると外国産のゲームは難度敵に高いものが目立つでしょう。
もっともパソコンゲーマーであった自分は外国産のゲームは適度な難度だと思いますが。

彼らは、「洋ゲー」という概念すら自ら創造したものではなく、与えられたものです。
それを振りかざして喜んでいるのでしょう。
自分の無能をゲームの側へと責任転嫁できるのですから。
カールマルクスだったら間違いなく虚偽意識といっているところです。
思想的に不自由な人々です。


まあ自分はパソコンゲーマであったが故に、ゲームに関してマゾヒスティックすぎるという点は否めません。
何しろ昔のゲームは解けなくて当然、クリアできる方が異常という世界でしたから。

でもね、やっぱり、といいたいからこんな文章を書いたのです。


注1
ブラックオニキスについて
もしかしたら共感できる人が読んでくれるかもしれないので書きます。
自分はなんとこのゲーム、クリアしました。
まあ、さすがに「イロイッカイズツ」だけは本見ましたけど。

買ったばかりの小学生の頃は地下迷宮の入り口が分かりませんでした。
でも、井戸で経験値を溜めてレベルを上げて、装備をそろえました。
そしていきなり、クラーケンを倒して地下6回から迷宮デビューです。
良くやったものですね。
今の僕から見ても感心してしまいます。
地下迷宮の入り口を知ったのは中学に入ってからのことです。
そしてクリアしたのは中3のときでした。
足かけ6年間かかったことになります。

もしもこのゲームの雰囲気を体験してみたいという人がいたら
すきすきソフトのホームページからビーストオーブというゲームをダウンロードしてみてください。
自分はこのゲームクリアしちゃったのでアドバイスなら差し上げられます。


戻ります。